時間を買う”という最高の投資~通勤1時間半からの脱出劇~

転職

「パパのパジャマを着て寝る」――
その一言で、僕の人生の優先順位は変わった。

当時、僕の通勤時間は片道約1時間半。
朝は6時50分に家を出て、会社に着くのは8時半過ぎ。
仕事が終わるのは定時でも18時、残業が長引けば21時を回ることもありました。
帰宅時間はだいたい19時半、遅い日は22時近く。
そうなると、子どもが起きている時間にはもう間に合いません。

平日は、ただ出ていって、帰って寝るだけの生活。
子どもと顔を合わせられるのは土日だけ。
それが当たり前の毎日になっていました。

子どもが着ていたのは、僕のパジャマでした

ある日、帰宅すると息子が寝室で寝ていました。
よく見ると、僕のパジャマを着ている。

「あれ、なんで俺の着てるの?」

妻に聞いたら、こう返ってきました。

パパと会えないから、パパの服着て寝るって言ってたよ。

…胸が締め付けられました。

「もっと一緒にいたい」と言葉に出す代わりに、
子どもは“におい”でパパを感じようとしてたのかと思うと、
申し訳なさと切なさがこみ上げてきました。

そのときから、「転職」という言葉が頭をよぎるようになりました。
それまで一度も真剣に考えたことがなかったのに。

転職の目的は、ただ一つ。通勤時間の短縮

転職の軸にしたのは、たったひとつ。
「通勤時間を短くする」こと。

具体的には、通勤時間が片道45分以内になることを第一条件に。
年収は今と同じくらいでOK。
出張が少なく、家族との時間を確保しやすい会社が理想でした。

転職活動は、“絶対に辞めたい”という強い気持ちではなく、
「いいところがあれば」くらいの軽い気持ちで始めました。

そして、縁あって今の会社に転職。

通勤時間は半分以下に。
朝は少し早めに出るものの、帰りは40分ほどで家に着く。

「パパおかえり!」が聞こえる毎日

なにより大きいのは――
子どもが起きているうちに帰れること。

玄関を開けたときに「パパおかえりー!」と元気な声が聞こえる生活は、
以前では考えられなかった“ご褒美”みたいな日常です。

不思議なことに、年収も結果的に少し上がりました。
狙っていたわけではなかったけど、やっぱり行動してみないと分からないこともあると感じました。

「時間を買う」という最高の投資

僕は資産形成やFIREを目指して投資も続けていますが、
それは“家族と過ごす時間を増やすための手段”に過ぎません。

「時間を買う」というのは、何も高級時計を買うことじゃない。
自分の人生で何にどれだけ時間を使えるか――
それを自分でコントロールできるようにすることだと思います。

あの夜、息子が僕のパジャマを着て寝ていた光景は、今でも忘れられません。
通勤時間を短くする。それだけで人生の質は大きく変わります。

転職は、軽い気持ちで始めてもいい

転職はたしかに勇気がいります。でも、

転職“活動”だけなら、軽い気持ちで始めてもいい。
今よりも、もっと自分と家族の時間を大切にできる未来が見つかるかもしれません。


「お金は貯められる。でも、時間は戻らない。」
これは僕が子どもから教わった、いちばん大きな学びかもしれません。


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