「55歳で1億円貯めてFIREしたい」
僕がそんな目標を立てたのは、30代前半のころ。そこからコツコツと資産運用を始め、今ではようやく2,500万円を超えるところまできました。
ただ、最近ふと頭をよぎるのは…そう、子どもの教育費問題。
我が家にはまだ小学生の子どもが2人います。気づけばランドセルを買ってから何年も経ってる。中学・高校・大学…さらには大学院まで進んだらどうなるんだ? 教育費がドン!ドン!と上がっていく未来が、ちょっとだけ現実味を帯びてきました。
■ フルコース教育費をシミュレーション
今回のテーマは、「もし子ども2人が大学院まで進んだら、教育費はどれだけかかるのか?」「それでも55歳FIREは可能なのか?」というもの。
ざっくり、以下のような想定で計算してみました。
教育段階 | 想定追加支出(年) | 期間(年) |
---|---|---|
中学 | +50万円/年 | 3年 ×2人 |
高校 | +100万円/年 | 3年 ×2人 |
大学〜大学院 | +200万円/年 | 6年 ×2人 |
👉 合計:約3,000万円以上の追加出費!
え、FIREどころか、燃え尽きて灰になりそう…(笑)
でも、ここで諦めたらゲームオーバー。
「やりたいことをやらせてあげる」そんな子育てをしながらでも、戦略さえあればFIREは不可能じゃないんです。
■ 投資と支出のシナリオ
今回のシミュレーションの前提はこちら。
- 現在の資産:2,500万円
- 毎月の積立:15万円(年間180万円)
- 教育費の増加:中学以降、年50〜200万円/人ずつ増加(前述)
- 運用リターン:年率 5%、6%、7%、10% の4パターン
- 目標:55歳で1億円到達、そこから4%ルールで年間400万円生活
子どもが成長するにつれて生活費は増える見込みですが、そこは年収の上昇で吸収できると想定しています。ただし教育費については完全に収入でまかなうのは難しく、積立額を減らして対応する想定でシミュレーションしています。
■ シミュレーション結果
エクセルでガチ計算してみました。結果はこちら👇
年利 | 55歳時点の資産(予測) |
---|---|
5% | 約7,000万円 |
6% | 約8,000万円 |
7% | 約1億円ギリ到達 |
10% | 約1億5,000万円超 |
うーん、正直いってかなり厳しい現実。
「5〜6%」あたりの堅実なラインでは、目標の1億円に届かない。7%でようやく到達。でも7%も決して“楽勝な数字”ではない。市場が良ければ出るけど、数年連続で続けるのは簡単じゃないのが実感です。
■ それでも、希望を持つ意味
ここまで来ると「FIREは無理じゃないか?」と落ち込みそうになりますが、実はここが一番大事なポイント。
僕にとって、資産形成のゴールは**「子どもの夢を応援しながら、自分の自由も手に入れること」**。
だから、教育費が増えても「やりたいことをやらせてあげたい」という思いは絶対に変えたくない。
そして、投資だけで夢を叶えようとせずに、“収入そのものを増やす”という方向にも目を向けるようになりました。
副業、昇進、スキルアップ…。どんな形であれ、「収入源を強く・安定させる」ことが、遠回りに見えて一番現実的な攻略ルートなんだと思います。

■ 結論:「未来は想定外を想定内に変えるもの」
教育費は確かに大きな爆弾。でも、事前に数字で把握しておけば、驚きも焦りも小さくできる。
今回のように**「増える支出」もあらかじめ“想定内”に組み込んでおくことで、FIREの実現可能性はぐっと上がる**んです。
大切なのは、ただの希望で終わらせないこと。
7%の利回りを夢見るだけじゃなく、堅実な収入と投資の両輪をしっかり回していくこと。
子どもの未来も、自分の未来も、どっちも大切にしたいから。
そのための“準備”は、今からでも全然遅くない。むしろ今からやるから意味がある。
📈グラフ

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